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Mr.KUNIO's Blog

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【新型コロナと日本】東洋経済のコラムについての意見

  • 執筆者の写真: Mr.KUNIO
    Mr.KUNIO
  • 2020年6月22日
  • 読了時間: 7分

更新日:2020年6月24日



皆さんこんにちは。

今回は、2020年6月20日発売の週刊東洋経済の中のコラム「少数異見(記:東えびす)」について思う部分を書きたいと思います。


目次

  • 世界からソーシャルディスタンスの日本…??

  • 日本のコロナ対策は(現時点で)成功している

  • 「日本のコロナ対策」

  • 日本のPCR検査は不十分だという意見に対して

  • コロナ対策に奏功した日本の民度と慣習

  • 外国人は日本に対し「人との距離の遠さ」はそこまで感じていない

  • 日本人はもっと日本という国を評価するべきと思う





世界からソーシャルディスタンスの日本…??



このような、非常に刺激的なタイトルでつづられたコラム、中身はコロナ関連から日本国の慣習、ひいては日本国政府に対する警鐘を鳴らす内容でした。


まずはこのコラムの要点をまとめます。


  • 日本のコロナ対策は成功している、と言えるのか?

  • 日本のコロナによる被害が少ない理由として、積極的に人と関わらない「ソーシャルディスタンスの遠さ」がある

  • 日本における「人との距離の遠さ」を海外は否定的に捉えている

  • 日本は報道も内向き、政府の隠蔽体質などでコロナのみならず日本国に対する不信感が募る

  • このようなことが続けば、日本は世界からソーシャルディスタンスを求められる国になっていくのではないか

以上とりあえず趣旨をまとめてみました。


一言でいうなら、【何でもかんでも日本をとにかく否定したい】という思いが際立った文章に感じられました。


ではこれに対して私なりの意見を述べていきたいと思います。




日本のコロナ対策は(現時点で)成功している




このコラムは日本のコロナ対策成功しているのかという疑問から入っていますが、

そもそも日本のコロナ対策は現時点で成功しています。


これは誰が何と言おうとまぎれもない事実です。

いくら日本を貶めたいという方がいたとしても、覆すことができない数字的な根拠があります。


2020年6月21日時点、最も被害が大きい国は米国で11万9460人が死亡。次いでブラジルで4万8954人の死者数を出しています。


また人口10万人当たりでの死者数が最も多い国はベルギーで84人、次いで英国で63人となっています。


これに対し日本は現状、死者数954人、人口10万人当たりの死者数は0.75という数字です。


残念ながら日本でも1000人もの死者を出してしまっているという意味において、

対策に「成功」という言葉を使うのはいささか抵抗がありますが、

世界各国での凄惨な被害規模と比較すれば、万全ではないものの対策に成功したと言える根拠はあると私は考えています。


なお一部報告によれば、そもそもアジアでの死者数は全般的に低い傾向であるため

アジアに限った比較になれば、日本は10万人当たりの死者数で上位になる、つまり「被害が大きい国である」との指摘がありますが、

これは例えば韓国0.6に対して日本0.75のように少数第一位レベルでの比較になるので、はっきり言って誤差に近いレベルです。


加えて経済規模、人口密度、高齢化の状況、中央集権が弱いなどでも感染症の流行に対して不利な要素を多く持つ日本だからこそ、このような低い数字を出せていることがやはり「コロナ対策の成功」と言える根拠でもあります。

(例えば、甚大な被害を出したNYと東京都は人口密度がほぼ同じです)


このように数字的、経済的な背景を見ていけば、「日本のコロナ対策は現時点で成功している」と言っても過言ではないということが分かります。




「日本のコロナ対策」



日本のコロナ対策は、周知のとおり①まずクラスターの集団を調査し、②できるかぎり陽性率の高い母集団でのみPCR検査を実施、③感染集団をつぶしていくという手法でした。

これはPCR検査の感度(陽性の患者を陽性であると判定する確率)が50~70%という低い確度であったため、医療崩壊を起こさないことを前提とした効率の良い施策でした。


お隣 韓国などは一時PCR検査数を極端に上げたため、疑陽性の患者を多く出してしまい医療の現場に混乱をもたらしました。その後、3月中旬以降PCR検査数を下げて軌道修正を図り、韓国はコロナの封じ込めに成功する結果となりました。


これらは条件付き確率(ベイズの定理)と言い、ある程度信頼数の高い母集団で検査を行わないと、100%の判定率でない限り(たとえば判定率99%だとしても)、その母集団が大きいほど大量の疑陽性が出てしまうというものです。


これまで日本を批判する勢力はPCR検査数の不十分を指摘していましたが、以上のように考えればPCR検査数を単純に増やすことが善ではないということが分かります。



日本のPCR検査は不十分だ!という意見に対して



当初、日本の検査数は確かに不十分でした。

しかし最も多かった5月8日:1万2389件ののち、現在は約5000件程度であり、感染者数から見てもそこまで少ない数字には思いません。


先に述べた日本のコロナ対策である「確度の高い集団に絞ってPCR検査を行う」という前提があるので、検査数が不十分であると言い切る根拠は全くないのです。


また、これに対して新たな情報も出てきました。


先週6月16日、厚生労働省はコロナウイルスの抗体検査を各都市で実施したところ、東京0.1%、大阪0.17%と極めて低い数字がであったことを発表しました。


これが何を意味するのかというと、「そもそも日本において、コロナウイルスは流行していなかった」ということになります。


これはこれで新たな不安につながりそうな情報ですが、

「日本のPCR検査数が不足している」と仕切りに言うような勢力に対しては、そもそも感染した人がいないのだから数が少なくて当然であると、あっさりと否定することができるのです。



コロナ対策に奏功した日本の民度と慣習



上記の通り、日本政府のコロナ対策についての一定の理解と成功を示してきましたが、

私個人としては最も奏功したのは「日本国民の民度と慣習」であると考えています。


私もさまざまな国を訪れてきましたが、日本ほど衛生意識が高く、集団の倫理を守ろうとする意識の高い国民性は見たことがありません。


今回のコロナに関していえば、

  • 土足で室内に入らない

  • きれい好きであり、多くの人が1日に1回は風呂に入る

  • ごみの分別

  • 握手やハグをせず、お辞儀などで相手への経緯を謙虚に示す文化

  • 個人よりも集団を尊重する文化

  • 自己犠牲が美徳とされる文化

以上のような慣習と文化的背景がコロナの予防を後押ししたと考えられます。


特に日本国内の法制度においては強制的なロックダウンはできなかったにも関わらず、外出禁止や自粛が高いレベルで実現できたことも、このような日本特有の自己犠牲や他者を思いやる文化が生きたものであると見ています。


このような、日本の民度の高さについて多くの外国人は非常に肯定的です。それどころか、尊敬の念を覚える人も少なくありません。

実際に私の多くの海外の友人も肯定的がほとんどでした。



外国人は日本に対し「人との距離の遠さ」はそこまで感じていない


今回の議題であるコラム内の「人との距離の遠さ」に対して外国人は否定的であるとの意見でしたが、実際の外国人はこれほどネガティブに捉えていません。


そもそも、海外は多様性が尊重される社会です。


現在話題になっているような肌の色、見かけ以外でも、文化的な多様性も海外では尊重する社会基盤があります。


したがって実際のところ、日本人はあまり人との距離を詰めてこないと感じても、「そのような文化なのだな」という認識しかありません。


むしろ今回のコロナにおいてはそのような、日本人の集団に対する倫理観は評価されている傾向にあります。


今回のコロナ禍において、日本人が外国人からソーシャルディスタンスをとられるなどということは、私は全くありえない荒唐無稽な意見だと思っています。



日本人はもっと日本という国を評価するべきと思う



今回のコラムのように、日本人は何かにつけて海外をポジティブに、日本をネガティブに捉える傾向があります。

特に海外経験のない方にそのような傾向が強いように感じられます。


もちろん海外が優れていて、日本が劣っている点は多々ありますが、あまりにも自国を正当に評価せずに貶めるのは、ただただ「現実が見れていない無知な人間である」という印象にしかなりません。


今回の件でも、コロナに対する各国の対策と日本の比較を正当に評価するならば

このコラムのような否定的な意見がでることが私にとっては信じられない気持ちです。


無意味に貶めることはやめて、日本人はもっと日本という国を評価するべきと思います。


良い悪いということをもっとフラットにみられるような人が増えることを期待しています。

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