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Mr.KUNIO's Blog

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Mr.Children 「SOUNDTRACKS」レビュー|ミスチル|NEWアルバム

  • 執筆者の写真: Mr.KUNIO
    Mr.KUNIO
  • 2020年12月6日
  • 読了時間: 7分

更新日:2021年2月17日



皆さんこんにちは!

Mr.KUNIOです。


今回はロックバンドMr.Childrenの記念すべき20作目のオリジナルアルバム「SOUNDTRACKS」についてのレビューをしてみたいと思います。


実は当方、Mr.Childrenの大ファンです。本格的にハマり始めてからは、かれこれ15年くらいになるでしょうか。


そのような目線からにはなりますが、かなり厳しい意見であったり、ファンが見ると不快に感じられる可能性があることも書かせてもらうかもしれません。

このあたりはあらかじめご了承ください(笑)

また特に音楽通というわけでもありませんので、素人のいち意見として見て頂ければ幸いです。



全体としては不満の残るアルバムである


前作(重力と呼吸)と同じような評価というか印象です。

良い曲が1~2個程度あり、残りはほぼ印象に残らないという感じです。

印象に残らないということで、決して悪い曲であるとは思っていません。

いわば毒にも薬にもならないような曲ということです。


例えばですが、数回聞いたらもうたぶんあえて聞こうとは思わないと思います。そんなアルバムです。


それでは所感を書いていきます。


桜井氏の作詞能力に陰りが見える


これも前回(重力と呼吸)から引き続き思う部分ですが、作詞能力に陰りが見えます。

以前のような桜井氏の独特の比喩表現や常人が思いつかない言葉選びなどがほぼ感じられず、非常に残念です。


特に私が感じたのは「#2 Brand new planet」より、冒頭の以下の歌詞です。


立ち止まったら そこで何か 終わってしまうって走り続けた でも歩道橋の上 きらめく星々は 宇宙の大きさでそれを笑っていた

「やなことあったけど夜空を見上げたらこんなに星がある。俺の悩みなんてちっぽけだな」

みたいな恐らくだれでも思いつくであろう気持ちを、これほどないくらいストレートに描き切っています。

この凡庸な歌詞をまさか桜井氏が作成したものとは、はっきり言って信じられない気持ちです。

(もっと言うと、「可能性」を「可能星」と書いたのも、こんな感じの技法は以前の桜井氏なら絶対やらなかったんじゃないかとさえ思います。)




前回のアルバムリリース時、とあるメディア取材にて桜井氏から「リスナーの想像力を信じられない」という趣旨の発言があったそうです。

これは平たく言えば、リスナーの読解力が落ちているため、今までのような難しい歌詞を作詞しても伝わらないと思っている。だからストレートで分かりやすい歌詞を作成することにした。とも取れる発言でした。


この発言の真意は本人にしか分かりませんが、私は単純に桜井氏の作詞能力にも陰りが見え始めたのだと思っています。

それはシンプルに感受性が年を取った結果だと考えられます。

特に過去、桜井氏の作詞した歌詞は、その時々のプライベートを如実に反映したものが多くありました。

everything its youとかALIVEの歌詞を見るとよくわかります。いずれもアルバムボレロより、このあたりはプライベートが複雑な時期でしたね。

したがって桜井氏が以前のような作詞能力を取り戻すためにはプライベートでの振れ幅が重要になるのかなと思います。

(とはいえ、人生が落ち着いてくるのは非常に喜ばしいことなので、難しいところですね…。)




そもそも曲数が少ない


全10曲ですが45分とアルバムとしては極めて短い時間になっています。

前回も同ボリュームでしたが、正直このボリュームでは物足りなさがあります。

作成期間も2年と決して短いスパンでもないので、もう少し頑張ってほしかったなと思います。

せめてあと2曲欲しかったですね。


また、今回のアルバムはタイアップがほとんどで事前にメディアで流れていたこともあり、完全なる新曲としては「#1 DANCING SHOES」「#5 losstime」「#10 memories」の3曲だけとなり、新鮮味が感じられないのもマイナスポイントでした。


まぁ裏を返せば、今なおタイアップに選ばれるMr.Childrenのすごさであると言えますが…。



全体的なアレンジに不満

小林武史氏不在の穴は今もなお埋まらないように感じる

今回聞いていてアレンジに不満がありました。

1つ目。まず音量が小さい。音量なのか音圧なのか、どう表現したらよいか分かりませんが。

簡単に言うと、イヤホンで聞いていると、このアルバムを聴くときだけ音量を1~2上げないとよく聞こえない感じです。



それから2つ目。各楽器の音バランスも悪い気がしました。

「#7 Birthday」なんかはストリングスが大きすぎる。逆にドラムの音量が小さいです。ドラムが元気ないのでグルーブ感が不足している感じがします。


今回アルバムのエンジニアとして関わったのは「スティーヴ・フィッツモーリス」というかなり有名な方のようですし(U2や宇多田ヒカルのレコーディングにも携わった人らしい…)、

ロンドンでのレコーディングということで国内外プロが結集したということもあり、確かに素人が聞いても「音のきめ細やかさ」は本当にすごいです。

(とある情報誌によるとスネアの革のこすれる音まで聞こえるらしいです。)

表現できないですけど、なんかこう良いシャワーで大量に浴びる感じです(笑)

なんですけど、先ほど述べた部分は少し不満を感じるポイントですね。



3つ目。ギターの構成力が物足りないです。

前作からですが、プロデューサーの小林武史氏が外れた結果、ギターが全面に出るバンド的な構成に変わりました。

これにより今までピアノで鳴らしていたはずのメロディの裏のリフ(裏メロとか言ったりします)をギターで担うという曲が増えはじめています。

よりバンドらしくするにはその方がむしろ良く、個人的にも歓迎すべきことなのですが、問題はギタリストである田原さんのアレンジ力がそこまでないのかな、ということですね。

今回もだいたい「コードをくずしたアルペジオ」もしくは「スライドプレイ」が多く、何か面白みがありません。


「youthful days」のリードギターは好きです。これは田原さんが考えたのか分かりませんが、このようなギタープレイをまた見せてほしいものです。

youthfuldaysのようなギターが聞きたい!


ビートルズのような雰囲気から、初期の曲調を感じる曲もあり◎


面白いなと思ったのは「#5 losstime」とかはなんだかビートルズのlet it beのアルバムに入ってそうな雰囲気を醸し出していて、単純にバンドとしての振れ幅がすごいなと思いました。

また、「#3 turn over?」は初期のMr.Childrenを想起させるような曲調、歌い方で懐かしい気分になります。いい曲だと思います。


Documentary filmは名作である



そのほか、今回のアルバムの恐らく一番の目玉であろう「#6 Documentary film」は本当に素晴らしい曲でした。

昨今のコロナによる社会の混乱を反映してということもあると思いますが、桜井氏が年齢を重ねたからこそ書けるような死生観が感じられる歌詞で心に響きました。


とくに1番の歌詞

昨日は少し笑った その後で寂しくなった 君の笑顔にあと幾つ逢えるだろう そんなこと ふと思って

誰もみな永遠に続く関係性はなく、あるときは突然別れがもたらされることもある。

みんな心のどこかではそれをわかっているけど、気づかず過ごしているんですよね。

こんな感情を、「笑った瞬間」に感じるというのが何とも美しい表現だと思います。


ある時は悲しみが 多くのものを奪い去っても 次のシーンを笑って迎えるための 演出だって思えばいい

2番のメロ部分です。

今まさに何かを失ってしまった人にとっては、心を救われるような歌詞ではないかなと思います。

まさしく今回のアルバムの趣旨である、「リスナーの心に寄り添った音楽」であり「聴いてくれる人たちの人生のサウンドトラックになる」ものだと感じます。


枯れた花びらがテーブルを汚して あらゆるものに「終わり」があることを リアルに切り取ってしまうけれど そこに紛れもない命が宿ってるから 君と見ていた 愛おしい命が

2番のサビ部分。

終わりに触れることで、そのいのちの美しさだったり愛しさに気づかされるということを、鮮明に描写しています。言葉の運び方も非常にきれいです。


私としては今回のアルバムの中ではこのDocumentary filmが最も気に入りました。


いろいろ言ったがMr.Childrenが大好きなのは変わらない(笑)




色々とコメントをしましたが、Mr.Childrenが大好きなのは変わりませんし、おそらくまた次のアルバムを買うでしょう。そして期待もするでしょう。


この年齢になってもメンバーの誰一人として欠けることなく、バンド活動を続けていて、コンスタントに新曲も出してくれることに本当に心から感謝しています。


声も枯れることなく、歌い続けていることも普通に考えてすごいことです。


ただ、何でもかんでもほめるのはファンではなく宗教と同じなので、私は今回このように意見を書かせて頂きました。


色々なご意見があるかと思います。

不快に思われた方がいらっしゃったら申し訳ありません。

それではまた!

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